1. ファルマッチ
  2. コラム一覧
  3. 薬剤師の転職の志望動機の書き方を解説!履歴書の通過率を上げる例文も紹介

薬剤師の転職の志望動機の書き方を解説!履歴書の通過率を上げる例文も紹介

薬剤師の転職の志望動機の書き方を解説!履歴書の通過率を上げる例文も紹介

薬剤師の転職で、多くの人が悩んでいるのが履歴書の志望動機の書き方です。どんなことを書けばいいのかわからない人や、熱意はあるけれど言語化できないケースも少なくないでしょう。

今回は、履歴書の志望動機の書き方・考え方を解説するとともに、ケース別の例文やNG事例も紹介します。志望動機に悩んでいる人や、書類選考を通過する可能性を上げたい人はぜひ参考にしてみてください。

1

履歴書の志望動機が重要な理由とは

薬剤師の転職を成功させるうえで、履歴書に記入する志望動機は重要な役割を果たしています。一般的には、面接の前に書類選考があり、採用担当者は履歴書に書かれている経歴・志望動機・自己PRなど少ない情報だけで面接に進めるか否かを判断しなければなりません。

その判断の際に、熱意や想いが伝わらなかったり、「ここで働きたい」といった明確な理由がなかったりする志望動機では、どんなにキャリアがあったとしても面接までたどり着けない可能性もあるでしょう。

一方、採用担当者が「この人に会ってみたい」と考えられるような志望動機が書けていれば、キャリアが浅かったり、ブランクがあったりしても書類選考を通過する可能性がアップします。

2

薬剤師の志望動機を書くには、4つの軸をチェックしよう

では、志望動機には具体的にどのような内容を盛り込めばよいのでしょうか。志望動機を考えるにあたっては、以下の4つの軸を意識しましょう。

  • 志望理由・きっかけはまとめて伝える
  • 自分が活かせる経験やスキルをアピールする
  • なぜ志望先でなければいけないのかを明確にする
  • 今後のキャリアプランを具体的に伝える

以下で、各項目を詳しく解説します。

薬剤師の志望動機を書くには、4つの軸をチェックしよう

2 - 1

志望理由・きっかけはまとめて伝える

転職先へ志望しようと思い立った理由・きっかけはまとめて伝えることが重要です。理由ときっかけをセットで伝えることで、主張がわかりやすくなります。

例えば、単純に「薬剤師として成長したい」と書くよりも「現在の勤め先で働くなかで、より病気や怪我で悩んでいる人に寄り添った業務を行いたい」と書いたほうが具体的で、採用担当者にも働いている姿を想像させることができるでしょう。

自分が志望先を選んだ理由ときっかけが志望先とマッチしていれば、より印象がよくなります。

2 - 2

自分が活かせる経験やスキルのアピールも重要

自分が活かせる経験やスキルは、しっかりとアピールしましょう。採用担当者は「志望者はこの職場で何ができるのか」を考えて選考を行っているため、経験・スキルを記載することで具体的なイメージを沸かせることができます。

例えば、過去にどのような職場で、どの診療科の調剤経験があるかなどは積極的に盛り込みたい経験です。ほかにも、病院で働いていた経験があるなら、対面で服薬指導を数多く行った経験があり、様々な年代・年齢の患者さんと密にコミュニケーションを取れる能力があるなど、具体的な内容を記載できれば、志望動機欄のオリジナリティが高まります。

2 - 3

なぜ志望先でなければいけないのかを盛り込む

志望動機には、なぜ志望先の職場でなければいけないのかの理由を盛り込みましょう。なぜ志望先なのかという具体的で明確な理由が記載されていないと、採用担当者に「うちでなくてもよいのではないか」と受け取られてしまい、印象に残らないケースがあるからです。

明確な理由が思いつかない場合は、病院や企業の公式サイトや口コミサイトを参照してみたり、実際に行ってサービスや雰囲気を体験してみたりするとよいでしょう。志望先のリサーチがしっかりできていれば、自然と「この職場に勤めたい理由」は見つかるはずです。

2 - 4

今後のキャリアプランを具体的に伝えよう

前述した経験やキャリアといった今までの情報にプラスして、今後のキャリアプランを伝えることも重要です。志望先の職場でどのように働きたいか、何がしたいかを伝えると、採用担当者も実際に勤務しているイメージが湧きやすく、好印象に繋がります。

とはいえ、募集がかけられているポジションに合致していないキャリアプランの場合は、この職場にマッチしていないのではと捉えられてマイナスになってしまうケースも。またキャリアの浅い人にありがちですが、この職場で学びたい、経験を積みたいといった自分本意なアピールも避けましょう。

自分が成長するのはもちろんですが、あくまで志望先に貢献できるようなキャリアプランを伝えることが重要です。

3

薬剤師のキャリア別志望動機例文

志望動機の軸を抑えたうえで、実際に志望動機の例文を見ていきましょう。以下の項目では、キャリアが浅い場合・転職回数が多い場合・職歴にブランクがある場合のケース別に解説しているので、参考にしてみてください。

薬剤師のキャリア別志望動機例文

3 - 1

第二新卒やキャリアが浅い場合

【例文】

現職は、調剤薬局に勤務しております。現在の職場で働いているうちに、より患者さまに寄り添った業務を行いたいと考え、病院への転職を決めました。薬剤師を募集している病院を探すなかで、貴院の基本理念である「一人ひとりに安全で質の高い医療を提供するとともに、地域の皆さまから信頼される病院を目指す」という理念に感銘を受け、応募に至りました。薬剤師としての勤務期間はまだ短いのですが、飲食店に勤務していたこともあり、笑顔とコミュニケーションは得意です。貴院に採用していただけましたら、患者さんに笑顔になっていただけるよう尽力いたします。

【解説】

キャリアが浅い場合、経験やスキルを志望動機に盛り込むのは難しいケースがあります。その際には、やる気や熱意、志望先を選択した理由などを厚く記載しましょう。また、薬剤師の経験でなくとも、接客業などで使えそうなエピソードなどがあるなら、積極的に盛り込むと具体的で伝わりやすい志望動機が作成できます。

3 - 2

転職回数が多い場合

【例文】

私は、これまでに複数のドラッグストアや調剤薬局に勤務した経験があります。個人経営や企業など様々な規模の職場を経験するうちに、より従業員が多く、大規模な職場で自分の力を試してみたいと考え、全国展開もしている貴社への応募いたしました。これまでの転職経験が、様々な状況下での適応能力や、異なる職場文化への柔軟な対応力を育んでくれたと考えています。今回の転職においても、今までの経験を活かしてチームに貢献し、患者様へのさらなる価値提供を実現できると信じています。将来的には、エリアマネージャーを目指して研鑽を積み、貴社に長く貢献できればと考えています。

【解説】

転職回数が多い場合は、転職が多いことをポジティブに伝えることが重要です。理由がネガティブなものであっても、ポジティブに変換して記載しましょう。また採用担当者に「またすぐに転職してしまうのでは」ととられないために、今後のキャリアプランをしっかりと提示することが重要です。

3 - 3

介護や子育てなどでブランクがある場合

【例文】

私は、調剤薬局で薬剤師として7年間勤務していました。6年前に子育てのため離職しましたが、子育てが一旦落ち着いたため、もう一度薬剤師として働きたいと思いました。貴局は小学校や小児科が近く、子育て世代の方が多く利用されているかと存じます。子育ての経験を活かして、子どもをもつ保護者世代ともスムースなコミュニケーションがとれるのではと考え、応募いたしました。少々ブランクはありますが、夫や両親も協力的なため、腰を据えて長く働いていきたいと考えております。

【解説】

ブランクがある場合は、マイナスな理由でなければ正直に空白期間中に何をしていたかを伝え、今後は離職の可能性は低いことを理由を添えて伝えるとよいでしょう。また子育てや介護など、空白期間にしていたことで薬剤師として役立つ経験・スキル・エピソードがあれば積極的に盛り込むと、ブランク期間をキレイに補えるような志望動機になります。

4

薬剤師の職場別志望動機例文

ここからは、薬剤師の職場別の志望動機例文を見ていきましょう。調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業別に、以下で解説します。

薬剤師の職場別志望動機例文

4 - 1

調剤薬局の場合

【例文】

現在、3年ほどドラッグストアで薬剤師として勤務しています。勤務を続けるうちに、より患者さまの治療や健康維持に携わりたいと考え、調剤薬局への転職を決めました。貴局は地域密着型で、幅広い年代の患者さんが利用されているとホームページで拝見しました。住まいが貴局の近くでもあり、お世話になった経験もあります。その際にとても丁寧に対応していただいたのが印象的でした。採用いただけましたら、地域を支える薬剤師としてともに働いていきたいです。

【解説】

調剤薬局への志望動機は、これまで異なる職場で働いていた場合は「なぜ調剤薬局にしたのか」を明確にしましょう。調剤薬局からの転職でも「その調剤薬局を決めた理由」をできるだけ具体的に記載することが重要です。

4 - 2

ドラックストアの場合

【例文】

私は、これまで調剤薬局に勤務していました。通常業務のほかにも、レジ打ちや商品補充、薬局内に貼るPOPやお知らせなどの制作まで、幅広い仕事を任されており、どれも楽しく、全力でやらせていただきました。以前より接客が好きだったこともあり、今回、より接客に力を入れたいと思い、地元のお客様の多い貴社に応募いたしました。また、応募前に伺った際に調剤士の方が活き活きと働かれていたことも決め手です。これまでの調剤業務の経験も活かしつつ、様々な業務を行ってきた経験とスキルは、貴社でも役立つと信じております。

【解説】

ドラッグストアは数多くあることから「なぜこのドラッグストアなのか」の理由付けをしっかりすることが大切です。とはいえ、「家が近い」「給料がよい」など、それほど強い動機がなくても応募するケースも多いでしょう。その場合は、今までの経験やスキルを使って何ができるのかといった部分を厚くしてみるのがおすすめです。

4 - 3

病院の場合

【例文】

前職では調剤薬局に勤務しておりましたが、他の医療従事者の方々とともに、患者様と向き合いながら医療に貢献したいと考え、貴院への転職を志望いたしました。貴院は生活習慣病診療において、予防・治療双方で地域の中心的な役割を果たしておられます。調剤薬局では多くの生活習慣病の患者様の服薬指導に携わった経験があり、知見やスキルが貴院の力になるのではと考えています。内定をいただけましたら、医療の現場で臨床経験を積みながらスキルアップを積み、多くの患者様に貢献したいと考えております。

【解説】

病院以外からの転職の場合は、病院で何をしたいのか、今までの経験から何ができるのかなどを明確に記述することが重要です。また医師や看護師などの他医療従事者と関わるため、チームワークやコミュニケーション能力をアピールするのもおすすめです。病院から病院の転職では、病院でどのようなスキルを積み、志望先ではどう活かせるのかを具体的に解説すると採用担当者の心証もよくなるでしょう。

4 - 4

企業の場合

【例文】

現在、調剤薬局で薬剤師として働いています。日々の業務のなかで、製薬卸会社のMSの方と接する機会も多く、とくに貴社のご担当者は他社よりも対応が迅速で丁寧であり、当方からの要望にも的確に応えていただけたことはとても印象的でした。以前より、医薬品の流通に関して興味があったこともあり、医薬品卸企業に薬剤師が貢献できる仕事はないかと探していたところ、貴社の募集を見つけて応募いたしました。薬剤師としての経験を生かし、より正確な情報を発信し、現場の方々からの要望にも耳を傾けられるような、企業と薬剤師の橋渡し役として活躍したいと考えています。

【解説】

企業への薬剤師の転職は、医薬品卸売企業や製薬企業など様々ですが、いずれも「なぜ企業へ転職するのか」を明確にすることが重要です。志望先が未経験の場合は、業務内容をリサーチして今のスキルや経験で何ができるのかを付け加えると、採用担当者も働いている姿がイメージしやすいでしょう。

5

志望動機を書くうえで注意したいNG例とは

履歴書に志望動機を書くにあたって、志望動機が具体的でない、例文をそのまま記載しているなど、いくつかのNG項目があります。

各項目を以下で解説していきますので、志望動機の作成前と作成後にチェックしてみてください。

5 - 1

志望動機が具体的でない

志望動機の軸でも解説したとおり、志望動機は具体的かつ明確に記載することが必須です。曖昧な記述をしてしまうと、採用担当者に「下調べが足りない」「本当に転職する気があるのでは」とマイナスなイメージをもたれてしまう可能性があります。

例えば「今までの経験を活かしたい」「企業理念に共感した」などは代表的な漠然とした志望動機です。これに具体性を持たせるには「今までの◯◯という経験が活かせる」「以前から◯◯だと考えており、貴社の◯◯という企業理念に共感した」など、掘り下げて考えましょう。

また、「学びたい」というような自分本位だったり受け身な志望動機もNGです。転職では基本的に即戦力が求められます。採用担当者は「職場で活躍できるか」を見ているので、自分が志望先でどのような力になれるかをしっかりと示しましょう。

5 - 2

例文をそのまま記載している

当然ながら、インターネットや転職者向けの書籍に書かれている例文をそのまま使用してはいけません。これらの例文は個人ではなく大勢をターゲットにした、いわば雛形のような文章のため、ありきたりで印象に残らないケースがほとんどです。また採用担当者は何人もの志望動機を見ているため、流用を見抜かれてしまう可能性もあります。もし流用が発覚すれば、採用見送りは免れないでしょう。

また最近では文章生成AIを使って志望動機を作成することも可能です。ただ、こちらも上記と同じくありきたりなものになりがちです。添削してもらうなど工夫して使うのならば悪くありませんが、そのまま流用するのはNGです。

例文はあくまで参考にする程度で、冒頭で紹介した軸を基準に自分の言葉で志望動機を作成しましょう。

5 - 3

事実と異なる記述はしない

面接にこぎつけたい、採用して欲しいと気持ちが先走ってしまったとしても、事実と異なることを記載したり、ウソを書くのは絶対にやめましょう。

仮に書類選考を通過して面接に通ったとしても、面接官に掘り下げられればすぐにバレてしまいます。また、虚偽が発覚するとその時点で不採用になるケースがほとんどです。

ネガティブなことを素直に書く必要はありませんが、ポジティブに言い換えるなど、事実に反しない範囲で工夫して志望動機を作成しましょう。

6

まとめ

今回は、薬剤師の履歴書に記載する志望動機について、考える際の方法やケース別の例文を紹介しました。

志望動機は具体的に、明確に、熱意をもって作成することが重要です。転職を考える際には、ぜひ本記事を参考に自分だけのオリジナリティある志望動機を作成してみてください。

ご登録後、担当アドバイザーからご連絡させていただきます。

登録して今すぐ相談

薬剤師求人を検索

閉じる